互助会や生協に入会している場合は、そこに連絡して葬儀の準備をお願いします。地域の慣習によっては、村や町内の世話役が葬儀のいっさいを取り仕切ってくれることもあります。
しかし、都会に核家族で住み、葬儀を初めて営むというような場合は、葬儀社に依頼することになります。
まず、遺族は臨終後、遺体を引き取るための寝台車の手配を行わなければなりません。この時点から葬儀社に依頼するパターンが多いようですが、もちろん、遺体の搬送のみをお願いし、葬儀は他の葬儀社に依頼してもかまいません。
身内の人が危篤になったら
危篤を告げられたら、親族や会わせたい人、本人とつながりの深い人に連絡をします。
連絡の目安は三親等までで、電話で手短に伝えます。
臨終を迎えたら
死亡を知らせるべき人に電話連絡をします。その後、死体の処置や搬送をしすぐに葬式の準備にかかります。
必要な書類を書き、役所に提出します。
通夜・葬式の準備
故人の遺志があればそれを尊重して葬式の詳細を決めます。
見栄をはったり、遠慮をしたりは不要です。
通夜
僧侶の読経、全員の焼香などを行います。
弔問客への心配りは葬儀社や世話役にまかせておきます。
葬式
別々の儀式である葬儀と告別式を合わせて葬式といいます。
出棺・火葬・直後儀礼
火葬中は飲み物や茶菓子で参列者をもてなします。
燃えない素材の愛用品(結婚指輪やメガネなど)は遺骨と一緒に骨壷に納めお墓に入れてあげましょう。
危篤の知らせを受けたら
危篤は誰にでも知らせるものではありません。
知らせは死に目に会って欲しいという意味なので、何をおいてもかけつけるものです。
すぐに行けない時は弔電を打っておきます。
香典を用意する
訃報を受けて出向くときは、不祝儀袋に姓名などの表書きをし、中に現金を入れたことを確認してふくさに包み通夜か告別式に持参します。
宗教や金額に合った不祝儀袋を選びます。
供物・供花を贈る
状況をつかめずにいきなり贈るのはマナー違反です。
供花は担当する葬儀社を通して依頼すると、日時の間違いがなく安心です。
弔問客の服装
葬式に参列する場合は黒が基本です。光る素材やアクセサリーは控えます。
また、通夜とお葬式は同じ喪服でかまいません。
通夜に参列する
仏式の場合は数珠を忘れずに。
焼香の仕方は周囲に合わせます。
葬式に参列する
最近は、通夜か葬式かのどちらか都合のよいほうに参列するようになってきました。本来、一般弔問客は、告別式に参列します。