お葬式に関するよくある質問をご紹介致します。
Q.供物を贈ったら香典はいらない?
A.香典と供物・供花の由来はもともと同じものです。
したがって霊前に品物や花を供えたうえで、さらに香典を包むのは二重になるので本来必要ないことです。
ただし、あくまでも気持ちの問題で、故人ととても親しい間柄であったり、親類など身内の場合には、供物や供物とともに香典を贈ることが多いようです。
Q.喪家が厚志を辞退している場合は?
A.最近は、喪家から「ご厚志お断りします」といった連絡をすることが少なくありません。
これは、供物・供花・香典はいっさい受け取りません、ということです。「供物・供花は辞退させていただきます」とある場合は、
香典は受け取るという意味です。生花や花輪などは飾るスペースの都合もありますので、喪家の意向を尊重し、押し付けがましい行為は慎みましょう。
Q.遠方に供物を贈る場合は?
A.本人が出向く場合も、前もって供物を発送することがあります。
葬儀のときは、事前に世話人などに連絡し、喪家の行こうを確認したうえで、葬儀を取り仕切る葬儀社に依頼するのが。時間や場所の間違いがなく無難です。
Q.数珠は必ず必要?
数珠は念珠ともいい、本来仏事に欠かせないもののひとつです。
数珠の数は108個が正式で、これは人間の煩悩の数を表します。実際には、半分の54個のもの、その半分の27個のものが用いられ、材質も紫檀、黒檀、水晶、象牙など豊富です。
現在は短い一連のものが一般的で、男性用・女性用があります。
どんな種類のものでも、家にあるものを持参すればよいでしょう。どうしても用意できなければ持たなくてもかまいません。
Q.不幸を後で知ったら?
A.訃報を知った時点で先方に連絡を入れます。都合を確認し、できるだけ早くお悔やみに伺いましょう。
ただし、遺族があえて直接の連絡を控えたと考えられるのであれば、お悔やみの手紙を出すのがもっともよい方法です。その際、お香典も同封します。
なお、四十九日を過ぎてから知った場合は、一周忌などの節目に花や線香を送り、弔意を示すとよいでしょう。
Q.招かれてない身内の法要。供物は送ったほうがいい?
A.法要も一周忌が過ぎると、ごく身近な身内だけですませることが多くなり、遠方の親戚や故人とあまり付き合いの深くなかった身内には知らせないこともあります。
招かれなかった場合は、供物料を包む必要はないでしょう。
ただ、故人をしのぶ気持ちを伝えたいと考えるなら、五千円から一万円を目安に「御仏前」を送るか、法要の日程に合わせて花やお菓子などのお供えを送ることもあります。ほかに招かれていない兄弟姉妹などがいれば、連名で送るのもひとつの方法です。
Q.不幸があったお宅にお歳暮を贈ってもいい?
A.お中元やお歳暮はお祝いではないので、贈る側、贈られる側のどちらが喪中でも贈ってかまいません。
ただし、四十九日を過ぎていない場合は控えます。時期をずらして、お中元なら「暑中見舞い」に、お歳暮なら「寒中見舞い」にするとよいでしょう。